阪神大竹耕太郎投手(31)が6回4安打3失点で約1カ月半ぶりの4勝目。ヒーローインタビューで地元熊本県の地震について尋ねられると「当たり前の生活ができて、当たり前に野球ができる、そうじゃないんだなというのはすごく感じた」と涙ながら語った。
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脳裏から離れるわけがない。最大震度7を記録した熊本地震から9日。特別な地元を思い続け、白星を手にした大竹はヒーローインタビューで涙した。
ソフトバンク時代からトレーニングの合間を見つけては地元に帰った。支配下登録された18年にソフトバンクは2年連続日本一を達成。2位からの下克上を達成した激動の日本シリーズの直後、真っ先に熊本県に帰って支えてくれた恩人たちに感謝の言葉を伝えた。
幼少期から自主性を重んじてくれた両親も熊本にいる。両親からは「『地震関係なく頑張ってね』という連絡は来るので、それはしっかり受け止めて」と明かしたが、「心配ではありますけどね。余震も続いているので」とも続けた。大竹耕太郎が特別な思いを抱く原点。この日の白星はより一層うれしいはずだ。
母校の熊本県立済々黌には「耐えて勝つ」というモットーがある。同校OBで21年に85歳で死去した元広島・古葉竹識さんの言葉だ。大竹は古葉イズムを受け継ぐひとり。苦しみながらも6回3失点でQS(6回以上、自責点3以内)を達成。済々黌から巣立った大竹が、耐えて、熊本県に勇気を与えた。【只松憲】



