広島大瀬良大地投手(35)が上位浮上へフル回転を誓った。30日に5月4日以来の1軍昇格。ブルペン待機して登板機会はなかったものの、チームは勝利した。役割はまだ決まっていないが、どこでも投げる覚悟を決めている。「行けと言われれば、どこであろうと意気に感じて投げたい。すべてをチームに捧げるつもりでここに来ている」。劣勢の展開でも、複数イニングでも任せられたイニングをまっとうする構えだ。

大瀬良は今季1軍では2試合に先発し、0勝2敗にとどまっていた。2軍でも打ち込まれる登板もみられたが、8月15日ファーム・リーグのオリックス戦で球威が戻ってきた感覚をつかむと、自分のものにするため中継ぎでの登板を重ねた。中継ぎで3試合、計3回3安打無失点。全試合で最速150キロ超を計測し、23日は最速153キロと、課題としていた球威が完全に戻った。当初は今後先発調整する予定だったが、ハーンや島内、中崎の主力に加え、若手の辻を欠くブルペン事情に、白羽の矢が立った。新井監督は「ブルペンの状況もあって急きょ(昇格させた)という形」と明かした。

チームは連敗を止めて最下位を抜け出したものの、まだ3位DeNAに4・5ゲーム差と離されている。CS争いに加わるためには勝っていくしかないだけに、早めの継投策から出番が巡ってくる可能性は十分にある。そこで相手の流れを止め、流れを引き寄せる投球と姿が求められる。「チームに求められることが最大のモチベーション」と言ってはばからないチーム最年長投手が、可能性がある限りチームのために身を粉にしていく。