西武中村剛也内野手(43)は栗山と同期で入団し、気がついたら25年間たっていた。「僕はO型です。クリもOかな」。血液型は知っているけれど、互いに知らないこともある。

骨牙コンビと呼ばれる。関係性を考えたことはあまりない。ライバルではないのなら「友達」なのだろうか。中村剛は「うーん」と斜め上を見る。

「そんなん考えたことないかなー。友達!って言ったら、なんかキモいのかな。友達にしとく?」

ウフフと笑う通算482本塁打のおかわり君も、ザ・日本人だ。友達か同僚か仕事相手か。この島国の人間関係のあいまいさや照れくささは、スターたちも決して例外ではない。

ウキウキする存在ではあるのだろう。「いや、でも、表現するのは難しいっすね。でも25年間、一緒に野球やってるってなかなかないし。25年間いつもいる友達っています?」

そう記者に問いかけながら「クリは大事な友達だ」と行間で認めたことに気付いているのか否か。

「でも、ほんとに25年間、一緒にできてよかった。それを言えるの、オレしかいないんです」

2人での写真撮影は持ち前のおかわりスマイルを見せた。「涙を我慢? それは想像にお任せします」。楽天泰から満塁弾の中村剛と、中前打の栗山。最後まで対極の2人。ともに歩んだようで、別々の道でもあった。最後も交わって、見送った。【金子真仁】

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