ベルーナドーム名物の長い階段を上り切ると、両手をひざについて息を整えた。延長戦の末、サヨナラ負けで3年連続CSファーストステージ突破に黄色信号がともった日本ハム新庄剛志監督(54)は「いや~、球数は投げさせましたけどね。平良君を、よくみんな見極めて、塁に出て、クイックの速い平良君から盗塁をしてくれて。いい試合でした」と、健闘をたたえた。
今季シーズン中、対戦打率1割7分1厘と苦しめられた西武先発の平良を、5回105球でマウンドから引きずり降ろしたまでは良かった。「作戦は成功しました」と、うなずく。「朝までは違う選手だったけど(7日の)紅白戦で柳川君からレフト線に速い真っすぐを打ち返していたので」と「8番三塁」でスタメン起用した奈良間が、4回に一時逆転の2ラン。ムードメーカーのCS初安打が初本塁打となり主導権を握るかと思いきや、5回2死満塁の好機を逃し、その裏あっという間に追いつかれるなど、決定力不足に泣いた。
11日の第2戦で引き分け以下なら、CSファーストステージ敗退が決まる。だが、焦りはない。同じような状況を、ロッテとCSファーストを戦った24年に経験済みだからだ。「佐々木朗希君(現ドジャース)の時も負けましたからね。頭を取られた時の戦い方は、みんな知っていると思うんで」。ここで、諦めるわけにはいかない。2年前のように、逆転突破を狙う。【中島宙恵】



