<オープン戦:阪神3-7西武>◇14日◇スカイマーク
因縁の地で復活への第1歩をしるした。西武GG佐藤外野手(30)の復帰戦は、くしくも左足首を疲労骨折したスカイマークスタジアム(神戸)が舞台だった。昨年9月に故障してから苦難のリハビリ生活を乗り越え、約半年ぶりに放った“初安打”の喜びは格別だった。「止まっていた時が動きだした」。とっておきの決めゼリフを言うと、満足そうに帰りのバスへと駆け込んだ。
力強いフルスイングが復活を印象づけた。「5番右翼」で先発出場。3回、先頭原から栗山、中村が3連打した勢いにも乗った。阪神安藤の初球に詰まって打ち上げたが、持ち前のパワーで外野まで運び、左翼線に落とす2点適時打だった。渡辺監督は「心配ないね。走者をかえす役割の打者。きっちり結果を出してくれた」とほおを緩ませた。
GG佐藤には特別な思いがあった。痛みで足を引きずってプレーし、故障に見舞われた球場。思い出したくない過去に不安な気持ちもよぎったが、「昨年9月に、この球場で出場選手登録を抹消されたことを監督が覚えていて『塩をまけ』って言ってくれて。すごくうれしかった」と細やかな心配りに感激した。渡辺監督の言葉で気持ちをリセットし、再出発できた。試合後は「今日はいい話があります」と、珍しく報道陣に集合をかけるほど上機嫌だった。
今年こそ、日本一を争う舞台に立つ-。悔しさとリベンジを胸に秘めた男が帰ってきた。【柴田猛夫】
[2009年3月15日8時11分
紙面から]ソーシャルブックマーク



