<オリックス7-2横浜>◇13日◇京セラドーム大阪

 もう「アレ」ちゃうで。優勝やで!

 岡田オリックスが交流戦初優勝を決めた。最終戦で快勝し、3連勝フィニッシュ。引き分け以上なら優勝という試合で自慢の打撃陣がまた爆発した。勝ち越し2ランのT-岡田外野手(22)をはじめ、岡田彰布監督(52)は、09年借金30で最下位だったナインの大きな成長に目を細めた。平常心で戦うため「優勝」を禁句にしていた指揮官は、笑顔満開で3度「優勝」と口にした。オリックスは賞金5000万円を獲得。交流戦が導入された05年から6年連続でパ・リーグ勢が制した.

 岸田から差し出されたウイニングボールは苦笑いで「いい、いい」と拒んだ。「まだ途中やからな」。そう説明した岡田監督の表情は緩みっぱなしだった。

 「優勝ですが」と質問者に聞かれるたび「優勝とかは考えてなかったけど…」。ようやく解禁されたNGワードを3度繰り返した。表彰式に記念撮影。09年最下位の悪夢を考えれば、まぶしすぎる光景だった。

 目前にぶら下がった賞金も意識せず(?)1球に集中してきたナインには2位西武の動向など関係ない。初回にカブレラの適時打で同点、T-岡田の2ランで勝ち越し、自力で優勝を決めた。7日の広島戦で25安打21得点するなど、交流戦3割打者がズラリ。チーム打率は驚異の2割9分7厘だ。

 「大砲がいない中でどう点を取るかとか、いろんな意味で収穫があったよ。2回り目からは手応えがあった。選手も相当、何かをつかんでいると思うよ」。序盤にカブレラ、ラロッカ、T-岡田の離脱があったが、逆に各打者に「つなぎ」の意識が芽生えた。

 阪神で5年間戦った経験を生かし、ミーティングで情報を伝授。日高は「監督がセ・リーグを知っているという安心感があった」。データ分析係は明け方まで球場に残ることも。島袋チーフスコアラーは開幕後5キロもやせた。予告先発のない交流戦。相手投手の予想が外れたのは1試合だった。「スコアラーも一生懸命やったよ」とねぎらった。

 「借金返すのが目標だったけど、いいはずみになる。(交流戦Vで)勢いがつくのは今までで実証されてるからな」。初タイトルで一皮むけた岡田オリックス。今度はもっと大きな「アレ」に照準を定める。【柏原誠】

 [2010年6月14日8時40分

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