オリックス主力の負傷連鎖が止まらない。宮古島キャンプ最終日の17日、小松聖投手(29)が右足親指捻挫で2軍調整となった。金子千、フィガロに続いて先発ローテーション候補が故障離脱。岡田監督も「フィガロ、小松は那覇のメンバーから外れたよ。投げさそ思うてたのにな」と頭を抱えた。明日19日から沖縄本島で4試合行う練習試合の遠征メンバーをまた書き直すことになった。

 紅白戦ではマイナー329発の新大砲、マイク・ヘスマン内野手(32)が小林雅の投球を頭部に受けた。身長196センチの巨体が地面に倒れ、球場は一時騒然とした。宮古島市内の病院へ直行してCT検査。左側頭部打撲の診断に同監督は「大したことなかったみたい」と話したが、1度は発表した遠征メンバーからヘスマンを外し、2軍から田口を呼び寄せた。

 キャンプイン直後から北川、金子千ら主力の故障が続き、ついに2軍の練習メニュー表には米大リーグで故障者リストを意味する「DL」欄までつくられた。小松は2軍の下地球場でリハビリを開始。ウエートトレーニング場の入り口には、左足骨折中の北川の名前を記した紙が表札代わりに張られている。1軍早期復帰の思いを込めて「北川組」を結成し、懸命にリハビリに取り組んでいた。

 遠征組は今日18日に沖縄本島へ移動。「キャンプは1年間を通じて勝つための戦力の底上げ。けがは痛いが、他の選手にはチャンス」。岡田監督は野戦病院から救世主が出現することを願った。【押谷謙爾】

 [2011年2月18日9時12分

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