そら前言撤回よ。オリックス岡田彰布監督(53)が20日、ドラフト1位駿太外野手(17=前橋商)の1軍キャンプ残留を明かした。沖縄本島での練習試合を終えると23日から練習重視の宮古島2軍キャンプに合流させる予定だったが、同日朝のコーチ会議で方針転換を決めた。

 「宮古島に帰らす理由がなくなってきた。実戦で使ったら打席でもっと苦しむと思うてたが」。

 駿太は紅白戦から打率3割7分5厘と好調で、19日サムスン戦では、対外チーム相手に初安打を放った。「結果もやが(打席での)対応力よ。力負けせんし、追い込まれてもファウルにしとる」。才能にほれ込んだ指揮官は、注目度の高い古巣阪神とのオープン戦(26日安芸、27日春野)についても「使ってみたい気になるよな」と驚きの発言をした。

 ここまで起用する1番中堅に坂口がいるため「ライトに入れ替えてもいいかな」と、実戦をにらんだ“駿太シフト”も検討する。ドラフト史上初の外れ外れ外れ1位で話題になった17歳の評価は上がりに上がっている。同5位の深江真登外野手(23=関西独立L・明石)も順調なら1軍に帯同する見通し。秘蔵っ子たちを注目の阪神戦でデビューさせる。

 [2011年2月21日10時37分

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