<全日本大学選手権:天理大3-0東農大北海道>◇12日◇2回戦◇神宮

 東農大北海道(北海道学生)が2回戦でシード校の天理大(阪神)に敗れ、16年ぶりのベスト8進出を逃した。全国初先発だった風張蓮(3年=伊保内)が3回4安打3失点。1/3回だけ中継ぎ登板した前日11日の1回戦(対道都大)に続く連投だったが「甘く入った球を打たれてしまった。ここ一番で力を発揮できなかった」と悔しさを口にした。

 高校時代から最速147キロ右腕として、プロ注目の存在だったが、プロ志望届を提出せず進学。今夏の日米大学野球選手権(7月、松山ほか)の日本代表候補に北海道から唯一選出された。「今回チームが負けてしまって責任を感じている。テンポが悪かったし、点数を取られないようなピッチングをできるようになりたい」と言葉をつないだ。

 チームは、1回戦で北海道対決を制した勢いに乗っての2回戦突破はならなかった。指名打者の4番・仲宗根康二(1年=美里)ら、この日の先発打者8人が3年生以下のように、今季は下級生中心のメンバーで戦ってきた。樋越勉監督(56)は「投手陣の調子が悪いわけじゃない。うちはまだ打線が若いので、つくり直してもう1回出直して来ます」と、再び神宮に戻って来ることを誓っていた。【保坂果那】