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松坂（左）は居残りで特打する川崎をマネする

　松坂大輔投手（２８＝レッドソックス）のＷＢＣロードの実戦登板日が２０日、明らかになった。３月７日の２戦目（韓国－台湾戦の勝者）に先発が内定している松坂は、２月２５日にオーストラリアとの強化試合（京セラドーム大阪）での先発を経て、中３日で３月１日の巨人戦（東京ドーム）で総仕上げ。中５日で本番に挑むことになった。

　決戦までのレールが明確に敷かれ、気持ちにもエンジンがかかってきた。この日のブルペンでは宮崎合宿では最多の１０６球を投げた。「多少、修正しなければならない問題があったので、そのためには数多く投げる必要があった」。打者、走者を想定してシュート、カットボールをコーナーに投げ分ける、実戦さながらの力の入りようだった。

　受けた巨人阿部も、ピッチの急上昇に目を丸くした。「実戦を意識して、セットポジション、ワインドアップでタイミングを微妙に変えて投げていた。球の力はもうゲームモードに入っている」と、左手に残る衝撃の強さを口にした。

　「間に合うかどうかという不安は常にある」と口にするように、わずか２試合の実戦機会で本番に臨む不安は安易にぬぐえない。短期決戦は１球のミスが致命傷になりかねない。さらに第１ラウンドの球数制限は７０球。少ない球数でイニング数を重ねるには、持ち前の球威だけでなく正確な制球力が必要となる。限られた時間の中で、理想の球筋を追求していきたい。【山内崇章】

　［2009年2月21日8時34分　紙面から］

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