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キャッチボールで調整する岩隈（撮影・菅敏）

　韓国撃破は「神様、仏様、岩隈様」に託す。決勝の韓国戦に先発する岩隈久志投手（２７＝楽天）は、引き締まった表情でドジャースタジアムを後にした。「自分の持っている力をぶつけるだけです」と話した。松坂の好投、ダルビッシュの好リリーフを目の当たりにした準決勝。今度は自分の番とばかりに、気持ちも自然と高ぶった。

　第２ラウンド１８日のキューバとの敗者復活戦では先発し、６回を散発５安打無失点と好投した。打者を仕留めるイメージ、残像は今も生きている。「やるべきことは（前回と）同じです。最後の１試合なので自分の力をしっかり出すだけです」と力を込めた。

　韓国戦は、第１ラウンドの１、２位決定戦での対戦に続き２度目となる。試合は０－１で敗れたが、岩隈は、６回途中まで２安打１失点に抑えた。「自分のスタイルである打たせて取るピッチングをしたい」。球種にヤマを張ってフルスイングしてくる韓国の打者の特徴を考えれば、低めを意識した制球さえ間違えなければ、最少失点でしのげる自信がある。

　「僕１人で野球をしているわけではない」。粘りの投球で援護を待つ。安定感抜群の岩隈が、日本を連覇に導く。

　［2009年3月24日9時4分　紙面から］

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