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侍ジャパンメンバー

捕手 相川 亮二

#2 Ryoji Aikawa
相川 亮二

(C)NPB/BBM2013

所属 ヤクルト
今季年俸 1億1000万円
投打 右右
生年月日 1976/7/11
出身地、経歴 千葉、東京学館-横浜
身長・体重 182センチ・94キロ
2012年成績 72試合、1本塁打、28打点、0盗塁、打率.245
五輪、WBC出場歴 アテネ五輪、第1回WBC

縁の下に誇り「責任は一緒に持つ」

相川 亮二

 チームを思う気持ちが、相川亮二捕手(36=ヤクルト)にこう言わせる。「誰もが思っているように阿部君がレギュラーだと感じます。レギュラーで出るぞ、なんて思っていない」。同じ捕手には、年下ながら主将で4番候補の巨人阿部がいる。相川が先発出場する可能性は低いが「日本のために」との決意しかない。

 04年アテネ五輪と06年WBCでも、出場した計4試合は途中出場だった。チームに戻れば正捕手の男でも、先発出場はなし。だが腐らなかった。ブルペン捕手役はもちろん、ベンチからは情報伝達をと何度も声を張り上げ、縁の下の力持ちに徹した。代表では慣れない投手とバッテリーを組み、未対戦の打者と戦う。両方の情報を短期間で集め、正捕手が頭に入れることは厳しい。だからこそ必要な仕事があると、同じ捕手の相川は知っている。

 「国際大会は(正捕手)1人では投手の状況は抱えきれないから」。ブルペンに行けば、調子の良い球などの情報を集める。試合が始まるとベンチでデータを手に、打者の情報を正捕手に伝える。「中南米の選手は同じような顔をしているし、短期間で、すべてのチームの、すべての打者の特長を全部覚えるのは難しいですから」。代表戦ならではの役割に誇りを持って取り組む。だからこそ「責任は(正捕手と)一緒に持つ」という言葉も自然に出てくる。

 周囲も重要さを認識している。代表戦でもともに戦ってきた宮本は「相川にサポートできる力があるのは分かっていること。代表というものも知っている」と話した。今回は試合に出られないかもしれない。それでも相川は「山本監督からも『サポートしてくれ』と言われています」と力を込めた。日本のために、相川の存在は欠かせない。

 もちろん、準備に怠りはない。「阿部君が万全じゃない可能性もある。出た時に良い結果を残せるような準備をしたい。優勝しかない」。「1人はみんなのために」を地でいく「和=輪」の心を持つ侍が、世代間だけでなく3連覇への懸け橋となる。【浜本卓也】

 (2013年1月22日付日刊スポーツ紙面掲載)









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