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侍ジャパンメンバー

投手 摂津 正

#50 Tadashi Settsu
摂津 正

(C)NPB/BBM2013

所属 ソフトバンク
今季年俸 2億9000万円
投打 右右
生年月日 1982/6/1
出身地、経歴 秋田、秋田経法大付-JR東日本東北
身長・体重 181センチ・90キロ
2012年成績 27試合、17勝5敗0S、防御率1.91
五輪、WBC出場歴 なし

1人で延長16回…タフさ社会人時代に

摂津 正

 日本ハム大谷が投手と打者の二刀流で話題だが、摂津正投手(30=ソフトバンク)は先発と救援の両方をこなせるという点で、二刀流の侍と言えるだろう。最優秀中継ぎ投手と沢村賞の両タイトルを獲得。プロ野球史上唯一の存在だ。

 「まだ代表に選ばれるかどうか分からない」と謙遜するが、選出は確実。浩二ジャパンでの役割には「チームでやっているのは先発だし…。かといって自分のエゴでそういったことは言えない」。本音がのぞいたが、すぐさま「任されたポジションでやる。それだけです」と補足した。仕事を淡々と、着実にこなす。それが摂津という男だ。

 万能型の下地は、社会人時代に築かれた。JR東日本東北で4年目からエースになると、マウンドをほぼ独占。延長16回を投げ抜き、1試合で300球以上投げたこともある。かと思えば、その翌日には中盤からリリーフで登板した。

 同時に、ほぼ毎日ブルペンで投げた。スタミナをつけ、成績を安定させるためだった。プロで最初の仕事はリリーフ。2年連続で70試合以上に登板した。守護神の馬原の自主トレに同行し、ブルペンからマウンドに向かうすべを学んだ。

 3年目に先発転向し、リリーフ経験を生かした。実感できたのが昨年7月25日の日本ハム戦(福岡ヤフードーム)。2回先頭の4番中田にソロ本塁打を許した。さらに5番稲葉から3連打を許して無死満塁。そこからがすごかった。三振、三振、投ゴロで切り抜けた場面を「スイッチが入った感覚だった」と振り返った。先発ではペース配分を考えながら、ピンチになればリリーフの顔を見せる。

 07年W杯でアマ日本代表を3位に導いた経験もある。JR東日本東北時代の監督だった阿部圭二さん(57)は「社会人でトーナメントに慣れているし、いろんな状況に対応できる」と太鼓判を押す。「平常心」とは摂津が胸に刻む言葉だ。動じないハートは経験則に基づく。生きるか死ぬか。現代の巌流島決戦とも言えるWBCで、摂津は剣豪武蔵のように勝利を収めるはずだ。【大池和幸】

 (2013年1月23日付日刊スポーツ紙面掲載)









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