プロボクシングWBA世界バンタム級1位の増田陸(28=帝拳)が世界初挑戦(20日、東京・両国国技館)に向け、7日に東京・新宿区の所属ジムで練習を公開した。同級王座を懸けて同級2位の元WBC世界フライ級王者比嘉大吾(30=志成)と拳を交える。シャドーボクシングをはじめ、指導を受ける元東洋太平洋スーパーバンタム級王者・大和心トレーナー(50)とのミット打ち、サンドバッグ打ちを披露した。
増田は「(比嘉とは)いつか拳を交えてみたいと思っていた。ワクワクしている。自然な形でKOにつなげたいと思っている」と意気込みを示した。
予定通り、同級王者ジェシー・ロドリゲス(26=米国)が最新ランキングでスーパー王者となった。先月19日のカード発表時点では、まだ正規王座が空いていない状況だったものの、増田は「自分としては比嘉選手との試合が決まってから、比嘉選手と戦うんだと集中していた。あまり気持ちがぶれることはなかった。きれいな形でタイトル戦になったので、それはうれしく思う」と率直な感想を口にした。
なお休養王者には堤聖也(30=角海老宝石)がいる。
大学時代から交流が深く、帝拳ジム入りを勧めてくれた同門のWBC世界ライトフライ級王者岩田翔吉(30)と同興行でともに世界戦に臨む。増田は「試合に向けてボクシングへの気持ちをつくる面で心強い。楽しい練習ができている。毎日、練習時間が同じで言葉も交わすし、いつもグータッチしている」と気持ちを高揚させた。
比嘉戦に備えた総スパーリング数は120ラウンドに到達。今年3月の元世界5階級制覇王者ノニト・ドネア(フィリピン)戦よりも多いラウンド数を消化した。大和トレーナーは「今までモチベーションが1番高い。今までで最高の状態がつくれていると思う。(比嘉との経験差は)まったく気にしていない」と太鼓判を押した。
増田は「プロデビューしたのが4年前。その時の自分の夢から始まって試合を重ねるごとに応援してくださる方が増えてきた。自分にとって力になっている。結果を出して恩返ししたい」と決意も新た。
公開練習のタイミングが七夕と重なり、短冊に書く願い事を問われた。すると増田は「世界が平和になってほしい。ボクシグは好きでやらせてもらっているが、平和がないとボクシングはできるものではない。今は戦争している国もある。世界が平和になってほしいなという純粋な思い」と明かしていた。【藤中栄二】

