21年ボクシング世界選手権金メダルでWBC世界スーパーフライ級1位の坪井智也(30=帝拳)が国内最速タイの5戦目で世界奪取を目指す。9月27日、トヨタアリーナ東京で同級2位リカルド・マラジカ(27=南アフリカ)との王座決定戦に臨むと3日、発表された。7月誕生のまな娘にベルトをささげる覚悟だ。またIBF世界スーパーバンタム級1位西田凌佑(29=六島)が2階級制覇を目指し、同級2位サム・グッドマン(27=オーストラリア)との暫定王座決定戦で拳を交える。

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世界奪取の最速記録を目指す坪井は自然体を貫いた。勝てば田中恒成と並ぶ5戦目の速さだが、力みはない。「記録に、こだわりはない。当日は圧倒的に勝ってベルトが取りたい」。世界選手権金メダリストが世界王座を獲得すれば日本初。記録のかかる大舞台にも平常心だった。

7月12日、第1子となる長女が誕生した。坪井は「娘が生まれたタイミングで大きなチャンスをいただけた。ラッキーだなと。1発で決めたい」と自信満々だ。家族が増えて責任感も増し、子育てにも積極的に参加しているという。「勝利を届けたい。物心つく頃は引退するかしないかぐらいの頃。その時、負けて辞めて『パパは弱い』と思われるのも嫌。辞める時まで全盛期で」と目標を掲げた。

王座を争うマラジカは「マジックマン」が愛称の技巧派で、基本は右構えながらもサウスポーにスイッチする。坪井は「手が長くて日本人のような堅実、まじめなボクシングをする。強い選手だが、僕としてはやりやすい、崩しやすい」と自信の表情。7月には寺地拳四朗(34=BMB)がWBO王座を獲得するなど国内も選手層が厚い階級。王座獲得すれば統一戦の道も広がりそうだ。

「僕が1番強いと思う。この階級で4団体統一する。その1歩目」。

日本人初の「世界金」を達成した坪井が、愛娘の存在も発奮材料にプロでも記録達成に挑む。【藤中栄二】