プロボクシングWBC世界バンタム級王者井上拓真(30)が、4団体統一スーパーバンタム級王者の兄尚弥(33=ともに大橋)の精神的サポートを力に変え、大事なリマッチに臨む。27日にトヨタアリーナ東京で同級1位那須川天心(28=帝拳)の挑戦を受ける井上は26日、東京ドームホテルで行われた前日計量に出席。リミット53・5キロでパスした那須川に対し、100グラム少ない53・4キロでクリアした。計量後には約13秒間のフェースオフ(にらみ合い)を展開。最後は井上自ら求めた握手で健闘を誓い合った。

昨年11月の同級王座決定戦以来の再戦となる。井上は「お互いにリスペクトはあると思うので、自分は握手を求めました。やっぱりリベンジマッチということで相当な気持ちでくると思う。そこで絶対に負けないぞという。あらためて自分もそう思いました」と気合の入った表情を浮かべた。

前回とは違い、王者として臨む再戦だ。井上は「自分の中では特にない。那須川天心を倒すだけ。そこだけでやってきました」と言葉に力を込めた。元世界王者らの戦前予想では井上有利。英大手ブックメーカー(賭け会社)のウィリアムヒルのオッズでは井上勝利に1・40倍、那須川勝利に3・00倍と井上有利と出ているが、同興行を生中継するAmazonプライムビデオが発表した勝敗予想では井上勝利が47・8%、那須川勝利が52・2%と劣勢だった。

その不利予想を受け、井上はあらためて「自分で見て『なんだこれ』と思って。『上等じゃねえか』みたいな気持ちで見ていて」と振り返った。兄尚弥も自身のXを通じて「どこから取ってきた集計か分からないけどこちらはより気が引き締まる」(原文ママ)と投稿。井上は「(兄と)直接、話はしていないが、気持ちは同じなんだなと。その気持ちも含めてしっかりと返り討ちしたい」と口元を引き締めた。

8月中旬の北海道・夕張での走り込み合宿をはじめ、スパーリングやジムワーク時間も可能な限り一緒に取り組む兄の行動にも感謝した。井上は「本当にそういう面からメンタルサポートというか、本当に一緒に追い込んでやってくれているので。この試合に向け、気持ちは一緒に向かっているんだなと思いました。一緒に練習するのは心強いですし、力になりますね」と強調。那須川との再戦という大舞台へ、兄弟世界王者の結束力を実感していた。

【ボクシング】これで最後?井上拓真VS那須川天心2 27日ゴング/ライブ速報します