06年北京五輪柔道男子100キロ超級金メダリストの総合格闘家・石井慧(30)が21日(日本時間22日未明)、オーストリア・リンツで今年3戦目に臨む。欧州の格闘技団体ファイナル・ファイティング・チャンピオンシップ(FFC)が運営するFFC30大会に参戦。メインカードのヘビー級ワンマッチで、ビヨン・シンデベルグ(37=ドイツ)と対戦する。20日には前日計量も控える。

 ミルコ・クロコップが運営する格闘技ジムでシンデベルグ戦に向けた調整を続けてきた。石井は「ヘビー級への肉体改造と練習で毎日、充実した日々を過ごしています」と充実した表情を浮かべた。今回の対戦相手の身長は同じ180センチ。体重は石井が2キロほど少ないことが予想されるが、ほぼサイズ差はないと言っていい。4月にRIZIN横浜アリーナ大会のヒーリング戦で判定勝ち後、アウェーのロシアで臨んだ7月のシュトルコフ戦では2回TKO負けを喫し、今回は再起戦でもある。

 石井は「対戦相手の印象は特にないです。自分が練習してきたこと出せるかが今回のテーマです」と集中力を研ぎ澄ませていた。