大仁田厚(60)が、7回目の、そして最後の引退試合から一夜明けた1日、都内の闘道館で会見を開き、レフェリーとしてデビューすると仰天発表した。

 大仁田は12月3日に東京・新木場1st RINGで「大仁田反省会」を開催すると発表。その中で、大仁田厚プロデュース試合を開催し、レフェリーデビューを果たすと断言した。「人間、日々、反省だなと。裁く立場じゃなく、裁かれる立場だったけれど…レフェリーをやってみようかと。やったこと、ないんですよ」と笑みを浮かべた。

 大仁田は目指すレフェリー像について「悪役レフェリーとしてデビューする」と断言。リング上でレスラーの反則行為などがあった場合は、鉄拳制裁ならぬ“有刺鉄線バット制裁”をする考えを明かし「反則は許さない。有刺鉄線バットを持ったレフェリーが1人くらい、いたっていいじゃないですか」と笑い飛ばした。

 大仁田は、全日本プロレスで付け人も務めたジャイアント馬場さん(享年61)に引退勧告され、1985年(昭60)1月3日に後楽園ホールで引退式を行った。その後、1988年(昭63)に女子プロレスのジャパン女子にコーチとして入団。そのリングで、同じくコーチのグラン浜田との因縁が生まれ、12月3日に現役復帰し、対戦したが敗れた“前科”がある。そのことについて聞かれると「前科はあるが…もうファイトはない。ファイトは、早すぎるだろ。ないよ」と言い、現役復帰はない考えを重ねて強調。そして「昨日の後楽園ホールを出て、深夜0時に人間が変わったんですよ。反省し、今日から吹っ切って、また新しい人生を歩んでいこうと思います」と語った。

 また「アンドレ・ザ・ジャイアント」みたいのを連れてきて「新日本、戦えと言うかも知れないじゃないですか? 人生は分からないから面白い」と、フィクサーとしてプロレスに関わっていく可能性も示唆した。その上で「昨日の後楽園ホールを出て、深夜0時に人間が変わったんですよ。反省し、今日から吹っ切って、また新しい人生を歩んでいこうと思います。大仁田は正直です」と言い切った。

 大仁田は「反省会」のタイトルを、日本テレビ系「有吉反省会」(土曜午後11時半)から「パクりました!!」と素直に認めた上で、10月31日の「大仁田厚ファイナル後楽園ホール大会」に太田プロの関係者が来ていたと明かし「社長も昨日、来ていましたから。太田プロ、黙認です!!」とアピールした。

 「大仁田反省会」当日は、10月31日に東京・後楽園ホールで開催した「大仁田厚ファイナル後楽園ホール大会」を、自らの解説とともに映像で振り返るという。さらにファン参加型トークライブなどを予定しているという。【村上幸将】