12月9日(日本時間10日)に米ラスベガスで行われたボクシングのIBF世界スーパーフェザー級王座決定戦で世界初挑戦で王者となった尾川堅一(29=帝拳)が12日早朝、ロサンゼルスを経由して羽田空港に帰国した。到着ゲートから姿を現すと、その腰にはIBFの赤いベルトが。「期待されているかなと思って」と満面の笑みでおどけて見せた。

 同級5位テビン・ファーマー(米国)を敵地で2-1の判定で下した。人生初海外にも臆することなく、日本人としては81年三原正以来5人目となる米国での王座奪取を成し遂げた。「一方的に殴って勝ちたかったが、プレッシャーをかけて初回から取れて、それが全体的な勝利にもつながった。倒したかったですけどね」と言いながら、帝拳ジムにとっても初となったベルトを抱きかかえた。

 米国で結果を残し、「(日本と米国の)どっちでも戦える」と海外での防衛戦にも意欲をみせた。「強くなるだけ。KOしたい」と気丈に話した。