2018年のボクシング年間表彰式が8日、東京ドームホテルで行われ、昨年11月にWBAスーパーバンタム級暫定王座となり2階級制覇を達成した亀田和毅(27=協栄)が優秀選手賞に選ばれた。

亀田は「チャンピオンらしく、おしゃれに」と金糸でペイズリー柄が刺しゅうされたジャケットを羽織って登場。「初めてのことなのでうれしいですね」と初受賞を喜ぶと同時に「まずは1試合1試合。きっちり倒していきたい」と引き締まった表情で正規王者の座を見据えた。

まずは相手を知ることから。9日(日本時間10日)に米国カリフォルニア州インディオで行われるWBC正規王者レイ・バルガス(28=メキシコ)の初防衛戦を「目の前で見たい」と生観戦するため、9日に出発する。

10年前、アマチュア時代にメキシコで戦い、1-2の判定で敗れた因縁の相手。その時の「敵討ちをしたい」と熱い思いをたぎらせる一方「スーパーバンタムで180センチぐらいある、あの身長はでかい。リーチもスタミナもスピードもあり、素晴らしい選手」と冷静に実力を認める。今の姿をしっかり目に焼き付け、大一番に生かすつもりだ。