日本ミドル級王者竹迫司登(27=ワールド)が、辛くも引き分けで2度目の防衛となった。

チャンピオン・カーニバルで、指名挑戦者の同級1位加藤収二(28=中野サイトウ)と対戦。前半は攻めきれずにパンチをもらい、後半になんとか前に出て反撃。1-1の引き分けに持ち込んだが、デビューから連続KOは10でストップした。

初回から竹迫が前に出てはいたが、加藤のジャブと動きに攻めきれず。逆にパンチを返され、再三クリーンヒットされた。5回の公開採点では0-3とリードされた。「攻めづらく空回りした。すぐに打ち返してきたし。打っても気持ちも強く折れなかった」。

後半は前に出て小刻みなパンチで攻勢となり、なんとか引き分けに持ち込んだ。昨年はカーニバルMVPと年間新鋭賞に輝いた強打は不発。昨年のノンタイトル戦でも左に苦戦した。「やっぱり苦手なんですね。左への攻め方がなっていなかった」とぼやいた。

加藤は初のタイトル挑戦で、ゴング前から大声援を受けていた。その期待に応える大善戦。「パンチは想定内でシンでもらわないようにと。うるさいジャブが持ち味で、練習したアッパーも出せた。後半押し込まれて勝ちきれないのが弱さ」。番狂わせにあと1歩だった。

無念の加藤は「判定は五分かと思った。もう1回やりたい」と再戦を希望した。これには竹迫も「ぜひやりたい」と即答。斉田会長も「これでは男竹迫がすたる。白黒つけた方がいい」。再戦で決着をつけることになりそうだ。