ボクシングのWBO世界スーパーフェザー級王者伊藤雅雪(28)が12日(日本時間13日)、米プロモート大手トップランク社と複数年契約を結んだことが発表された。

同日に米ロサンゼルスのステープルズセンターで開催されたWBA・WB0世界ライト級王座統一戦後、同社のボブ・アラムCEOらとともに会場内で記者会見。年間3試合の3年契約を交わした。2団体統一ライト級王者ワシル・ロマチェンコ(31=ウクライナ)やアラムCEOらが着席する目の前に立ち、ホワイトのパンツに黒いジャケット姿で登場した伊藤は英語であいさつした。

会見を前に伊藤は「未来に向けての第1歩」と声をはずませていた。ボクシング界のトップスターとなるロマチェンコと階級が近いこともあり、将来的な対戦を熱望している。これで同じプロモート会社になったことの意味も大きい。アラムCEOが同席した日本人ボクサーの契約発表会見は前WBA世界ミドル級王者村田諒太以来で、トップランク社からの期待の大きさもうかがわせた。

現在、米ロサンゼルスで合宿中の伊藤は5月25日(同26日)、米フロリダ州(キシミー予定)で、元五輪代表の同級11位ジャメル・ヘリング(33=米国)との2度目の防衛戦を控えている。