プロボクシングWBO女子世界スーパーフライ級王座決定戦の前日計量が18日、都内で行われ、日本バンタム級王者吉田実代(31=EBISU K’s BOX)は300グラムアンダーの51・8キロ、相手のケーシー・モートン(35=米国)は、リミットの52・1キロでそれぞれクリアした。

モートンはホテルの自室の体重計が壊れていた影響で、予備計量で200グラムオーバー。あわててトイレで用をたし、さらに髪も約20センチほど自分で切り、なんとかパス。「トイレで髪を切っていたら、入ってきた人に驚かれました。手伝いを頼んだら、後ろの部分を切ってくれました」とアクシデントを笑いながら振り返った。

児童養護施設で育ったモートンにとって、ボクシングは「つらいことや、痛みを癒やしてくれるもの。怒りを変換できるもの」。世界挑戦の舞台に立てることを「わくわくしている」と話し、「長年憧れてきたチャンピオンになる夢をかなえたい」と意気込んだ。