日本ボクシングコミッション(JBC)と、ジム会長らで組織する日本プロボクシング協会(JPBA)は21日、「ボクシング」などの名のもと、商業性のみを追求するイベント、企画などへの関与、協力をしないなどとする宣言を連名で発表した。

宣言には「競技スポーツとしてのボクシングに長年にわたり寄与し、発展させてきた我々各団体の努力を踏みにじるものであり、看過できない。また、安全性、健康管理上も極めて重大な危惧がある」とし、非ボクシングに協力しない旨など3つの宣言を記した。

22日には、AbemaTVの番組企画でキックボクシングの那須川天心と元3階級王者の亀田興毅氏が特別ボクシングルールで対戦する。ちょうどタイミングが重なったが、JBCの安河内剛事務局長は「この共同声明はAbemaTVさんに向けたものではありません。たまたまこのタイミングになっただけです」と説明した。

安河内事務局長は「ボクシングそのものが侵食されてきている。けん制の意味も込めてボクシング界のポリシーを声明として出した」と狙いを語った。その一方で「これまでボクシング界も敷居が高すぎた。我々もしっかり意識を持って新しいボクシング界を模索していく」と、改革の意思も示した。