前日本ウエルター級王者矢田良太(30=グリーンツダ)が28日、大阪市内で現役続行を表明した。

8月4日、エディオンアリーナ大阪第2競技場で、外国人選手とウエルター級8回戦の再起戦を行う。

矢田は4月に7回途中TKO負けで3度目の防衛に失敗。一時は引退の決意を固めたが「負けた翌日、本石会長に『辞めます』と報告したら『もう諦めたんか?』と言われて…」。試合の映像を見直して「どっちが勝っていてもおかしくない内容と思った。諦めていない自分に気づいた」と話した。

引退後は高知県宿毛市で妻江利さん(32)の実家が経営する土佐文旦(ザボン)の農園を継ぐ約束がある。「前の試合は負けたら『辞めて継ぐ』と嫁さんらと話していたんです。だから、現役続行を決めるときには義理のお父さんに電話で了承してもらいました」。6月18日には長男都氣(とき)君が誕生。「子どもに自分がベルトを巻いた姿を見せます。『なにわのターミネーター』を、また、よろしくお願いします」と再挑戦の意気込みを語った。