ボクシング世界ヘビー級3冠王者アンディ・ルイス(29=米国)と、前王者アンソニー・ジョシュア(29=英国)の直接再戦が決まった。12月7日にサウジアラビアの首都リヤドで開催すると、ジョシュア陣営が9日に発表した。

両者は6月にニューヨークで対戦し、ルイスが先にダウンも4度ダウンを奪い返して7回TKO勝ち。IBF、WBAスーパー、WBO王座を獲得し、メキシコ系初の同級王者となった。ジョシュアは23戦目の初黒星。6階級制覇王者マニー・パッキャオ(40=フィリピン)が「ボクシング史上最大の番狂わせ」と驚いた一戦となった。

両者は契約に従って、直接で再戦に臨むことになった。ジョシュアは母国で雪辱を期したが、初戦と同じマディソンスクエアガーデン、メキシコも開催候補地に上がっていた。サウジアラビアの投資グループが1億ドルでオファーし、この試合のために臨時スタジアムが建てられるという。

ルイスは代役挑戦で大金星を挙げ、188センチ、122キロというポッチャリ体形からスピードある動きに驚きは増した。メキシコのオブラドール大統領と対面したり、大好物のチョコレートバー「スニッカーズ」とスポンサー契約したり、豪邸も購入したという。

ルイスはWBC王者デオンタイ・ワイルダー(33=米国)と対戦実現前に、まさかの黒星で王座を陥落した。再戦でリベンジに自信を見せるが負ければ後はない。中立地での「砂丘の激突」と命名された決戦となる。