元日本スーパーフライ級王者、石田匠(27=井岡)が、IBF世界同級王座挑戦者決定戦に出場することになり3日、大阪市浪速区の同ジムで発表された。

同級5位の石田は、王者ジェルウィン・アンカハス(27=フィリピン)への挑戦権をかけ、同級8位イスラエル・ゴンサレス(23=メキシコ)と対戦する。試合は10月末以降に海外開催の見通しで、近日中に決定する。石田の戦績は28勝(15KO)1敗、ゴンサレスは24勝(11KO)3敗。

石田は17年10月、英国でWBA王者カリド・ヤファイに世界タイトル初挑戦したが、0-3判定負け。今回は2度目の世界戦をかけた戦いになる。「いつでも、どこでも一緒です。僕は必ずチャンピオンになる。だから、今回はKOして、しっかり挑戦権をとります」と意欲を語った。

ヤファイ戦から2年、石田はさらに強くなった自負がある。「意識するようになったのは、より攻めること。下半身も強化して、パワーもついた。もう2年前とは違います」。1カ月前に5~6回、兵庫・六甲山で走り込んだ。

往復7キロ強の山道で限界まで心拍数を上げることに挑戦。井岡一法会長は「これまでミット打ちでは(心拍数)200越えはあったけど、ランニングでは190しか行かんかった。それが200越えましたから」と石田のボクサーとしてのグレードが上がったことを確信している。

2月末には“モンスター”WBA・IBFバンタム級統一王者井上尚弥とスパーリング(4回)を行った。6月にはジムの元先輩、井岡一翔が日本選手初の世界4階級制覇を達成。「井上選手は聞いていた通りの実力者でした。一翔君は次元が違う。僕もその位置に行きたいですね」。2度目の世界戦へ、何が何でもチャンスをものにする。