元日本同級王者の同級5位石田匠(28=井岡)が同級8位イスラエル・ゴンサレス(23=メキシコ)に1-2で判定負けを喫し、王者ジェルウィン・アンカハス(27=フィリピン)への挑戦権獲得に失敗した。

石田はリーチの長さを生かし、左ジャブで主導権を握ろうとしたが、パンチの手数で後手に回り、中盤までロープを背負う場面が目立った。終盤11回にはパンチを受け、左目尻もカットした。

ジャッジ2人が116-112、115-113でゴンサレスを支持、1人が116-112で自分を支持した。石田は判定結果を「納得です」と受け入れ「前半から前に出てくるイメージはあったけど、それに付き合いすぎました。僕が弱かっただけ。相手どうこうより、力不足です」と話した。井岡一法会長は「僅差で勝ったと思ったけど」としつつ「見た目かな。前に出させすぎた。3度ほど相手が(パンチが)効いたとこがあったけど、そこでまとめきれんかった」と振り返った。

17年10月にはWBA王者ヤファイに世界初挑戦で0-3判定負け。そして2度目の世界戦が消えた。石田は「このままでは終われません。世界をとるためにやってるんで」と早くも再起を期していた。