K-1スーパー・フェザー級王者の武尊(28)が21日、都内で、翌日に迫った「ケイズフェスタ3」(22日、さいたまスーパーアリーナ・メインアリーナ、日刊スポーツ新聞社後援)の、計量会見に臨み、気を引き締めた。

新型コロナウイルスの影響で19日、ISKAライト級王者アダム・ブアフフ(29=モロッコ)とのダブルタイトルマッチの中止が決定。試合はノンタイトルのスーパーファイトとなり、対戦相手はペッダム・ペットギャットペット(24=タイ)に変更された。

この日の大会前日計量会見も通常と違う一般非公開となって、雰囲気も一変する中、武尊は計量をリミットの60キロでパス。体同様に引き締まった表情で「どういう選手にも対応して勝つ。この試練を乗り越えて自信にする」と勝利を誓った。

相手のペッダムは59・3キロでパス。元タイ国BBTVスタジアム認定フェザー級王者で、負けを恐れず前に出る気持ちの強さがある。武尊との一戦は激しい打ち合いが予想される。

武尊は「2年連続でムエタイのトップファイターとやれるのはうれしい。(去年の)ヨーキッサダー選手との試合の作戦も入れつつ、同選手よりもアグレッシブな相手に対応して勝つ」と、すでに気持ちは切り替えた様子。そして、ケイズフェスタでの3年連続のメインイベンターではなくなった点に触れ「僕以外ないと思っていたが、こうなってしまったので仕方がない。だから武尊の試合が最高というところを見せる」と気合を入れた。