K-1ライト級王者・林健太(26)がタイトル戦前日の12日、都内で計量、会見を行った。13日に東京・両国国技館で開催の「K-1 WGP 2020」(日刊スポーツ新聞社後援)で、ゴンナパー・ウィラサクレック(28=タイ)の挑戦を受ける。リミットまで100グラムの62・4キロでパスすると、改めて勝利を誓った。

3日の公開練習では6キロオーバーだった林。昨年8月の大会前日計量で500グラムオーバーの原因となった実家の体重計は「売り払った」。この日、仕上がった体を見せると「いつもなら10日前頃はもう少し体重があり、食事量を少なくするが、今回はトレーナーが付いて、そんな必要もなかった」と万全の状態を強調した。

3年前にKrushのリングで対戦した時は、ゴンナパーに1回、右フックでKO負けした。悪い感覚は残っておらず、「負けた試合をしっかりリアルに思い出して、対策した。俺はパンチでしか倒せないが、しっかりイメージできている」。

対するゴンナパーはリミットいっぱいの62・5キロでパスすると、この日が誕生日ということもあってか会見では舌も滑らか。「ちょっとした秘策があるが、それは言えない。林選手は3年で成長していると思うので、油断できないが、チャンスがあればKOしたい」とタイトル奪取に自信をのぞかせた。

このタイトル戦は9月22日の大阪大会で予定されていたが、林の左肋骨(ろっこつ)・右足薬指骨折で12月に延期されたいわく付きの試合。また、3月のノンタイトル戦で朝久泰央に判定負けの不覚を取っていることもあって、林には負けられない1戦となる。「ゴンナパー選手には3年前に確かに負けたが、今は自分がチャンピオン。今日は上から目線で来られたので、明日はしっかり3年前の逆バージョンで仕留めたい」と気を引き締めていた。