王座陥落からの再起を目指すボクシング元3団体統一ライト級王者ワシル・ロマチェンコ(32=ウクライナ)が、自身のSNSを通じて元東洋太平洋ライト級王者中谷正義(31=帝拳)との対戦カードの期待度をファンに尋ねた。公式インスタグラムに中谷と自身の写真を並べ「WHAT DO YOU THINK?」(どう思う?)と投稿。中谷との対戦を楽しみにしているような様子をうかがわせた。

ロマチェンコは昨年10月、テオフィモ・ロペス(米国)との統一戦に敗れて王座陥落。右肩の手術を受け、今夏に再起戦を設定している。米老舗ザ・リングのパウンド・フォー・パウンド(階級を超越した強さ)ランキングで1位に君臨し「ハイテク」と呼ばれていた世界最速の3階級制覇王者だ。11日(日本時間12日)には、米専門メディア「ボクシングシーン」が米プロモート大手トップランク社のボブ・アラムCEOの発言を引用し、ロマチェンコ-中谷戦の可能性があることを報じていた。

中谷は昨年12月、米ラスベガスのMGMグランドで世界ランカーのフェリックス・ベルデホ(プエルトリコ)に2度ダウンを許しながらも、逆転で9回に2度ダウンを奪い返してTKO勝ち。ライト級世界トップ戦線に名乗りをあげた。19年7月にロペスに敗れたのが唯一の黒星となる。