ONE女子アトム級の平田樹(21=フリー)がTKO勝ちでメインイベントを締めくくった。

修斗を主戦場とする中村未来(28=MARS GYM)と女子アトム級5分3回で激突。2回にテークダウンに成功した後、上から拳を振り下ろした。立ち上がった中村をケージ(金網)際で捕まえると首投げで倒し、左拳を振り下ろし続けてレフェリーストップ勝ち。同回2分34秒、TKO撃破した。

20年2月、ナイリ・クローリー(ニュージーランド)にTKO勝ちして以来、約1年ぶりの試合となった平田は「こうやってメインを女子の試合でやってくれるっていうことは、もう男子だけが格闘技じゃないし、女子でも戦えるっていう強さをアピールできたと思うので、これからも、女子でも戦えるように、もっともっと世界で頑張っていくので応援よろしくお願いします」と口調を強めた。

この1年間で打撃強化を続けてきたものの、ケージ内では十分に成果を見せられなかったこともあり、反省も忘れなかった。19年6月のONEデビュー後、これで4連勝となった平田だが「メインをやらせていただいたのに、こんな微妙な試合をしてしまって本当に情けないじゃないけど、(ONE本大会で女子アトム級)GPがあるっていうのに、こんな試合をしちゃいけないって思っている。もっともっと上に行きたいのにこんなんじゃダメだと思っているんで、もっと練習して強くなる」と気持ちを引き締めていた。