グレート・O・カーンが、4月26日(広島)でスペシャルシングルマッチを戦う内藤哲也(38)との前哨戦で5連勝を飾った。

10日から始まった今シリーズ。これまで6試合戦って5勝し、内容でも圧倒。この日もヘナーレとの連携技が光り、モンゴリアンチョップも相手2人にさく裂。相手の挑発に乗らず、技も読んでかわし、ヘナーレのStreets of Rageで3カウントを奪った。

メインで勝利することも多く、UNITED EMPIRE(UE)を率いるO・カーンの締めのマイクパフォーマンスも今シリーズ4度目となる。口数が多いことを内藤から指摘され「UEの広報担当」とからかわれたが「広報でも言葉だけじゃない。帝国の強さは、常にリングで示している」と言い返した。

バックステージでも常に“口撃”を続ける。内藤の地元である東京・足立区をののしったり、学歴や貧富の差を出して挑発。自らの帝国のことは明かさないが、場外戦でも負けるつもりはない。今年1月4、5日の東京ドーム大会では全敗。名前をUEに変え、新たなスタートを切った。今月4日にはヘナーレが加入。さらにオスプレイが飯伏を破って世界ヘビー級王者に輝くなど、4人のユニットながら、勢いは増す一方だ。

この日、内藤には「負けたらロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンのリーダーを(高橋)ヒロムやSANADAに譲ってもらおうか。貴様は一生、2番手で生きていくことになる」と相手ユニットの配置にまで注文を付けた。今シリーズで主役となっているUE。26日にO・カーンが内藤を、ヘナーレがSANADAを破り、5月4日、オスプレイが鷹木に初防衛すれば、UEの時代がやってくる。