ドーピングなど薬物騒動が起こっているボクシング世界4階級制覇王者でWBO世界スーパーフライ級王者の井岡一翔(31=Ambition)が自身の家族へ心ない中傷投稿に怒りの態度を示した。

10日夜に自らのインスタグラムのストーリーズ機能で投稿。井岡の写真に「ジャブ中嫌い」、井岡の子供の写真に「イオカじゃなくて、ジャブ中の息子」とコメントされている事実を明かし「こうゆうメッセージ・コメント送ってくる奴。勘違いすんなよ、言っていい事と悪い事があるからな 絶対に許さんからな」(原文ママ)と怒りのコメントをつづった。

4月下旬に騒動が発覚後、5月3日に初めてインスタグラムを英文で投稿。「At the end of the day, no matter what anyone says,I look at my family and I feel thankful and proud of this」(結局、誰が何と言おうと、自分の家族をみて感謝と誇りを感じる)と家族への思いをつづったばかりだった。

井岡のマネジメント事務所は先月27日、ドーピング検査で禁止薬物に陽性反応を示し、大麻成分が検出されたなどとする報道を全面否定するコメントを発表。日本ボクシングコミッション(JBC)が倫理委員会での聴取でも潔白を主張していく方針を示している。JBCの永田有平理事長は5月中に倫理委員会からの調査、審議報告が届く見通しを明らかにしている。

一方でドーピング検査の対象試合となった昨年大みそかのWBO世界スーパーフライ級タイトルマッチで敗退した田中恒成の所属先となる畑中ジムがJBCに対し、質問状を送付。8日には回答書が届いたものの、同ジムの畑中清詞会長は「ゼロ回答です」と説明し、あらためて会見を行う姿勢を示している。