前ロウ女子王者アスカ(39)が王座挑戦前最後の前哨戦で現王者リア・リプリー(24)に敗れ、王座返り咲きに暗雲が垂れ込めた。16日(日本時間17日)のPPV大会レッスルマニア・バックラッシュで3WAY形式(もう1人の挑戦者はシャーロット・フレアー)の王座挑戦を控え、1日2試合に臨んだものの、急きょ組まれた2試合目のリプリーとのノンタイトル戦で王者得意のリップタイドを浴び、3カウントを許してしまった。

ゴング後、飛びつき式腕ひしぎ逆十字固めを仕掛けたアスカは、ゲスト解説として現れた黒ずくめのフレアーを横目に、リプリーに裏拳を放って試合を優勢に進めた。場外でフレアーとにらみ合ったリプリーに対し、解説席上からのヒップアタックやミサイルキックをさく裂させた。試合を優位に進めているように見えたが、2試合目のアスカには疲労も見え始め、最後は王者のリップタイドを食らってフォール負けした。

第1試合でアスカはマンディ・ローズ、デイナ・ブルックと組み、フレアー、シェイナ・ベイズラー、ナイア・ジャックス組との6人タッグ戦に臨んだ。試合途中にブランコに乗った「小悪魔」アレクサ・ブリスが「邪魔してごめんね。ただある人が気になって来ただけ」と意味深発言でステージに登場。試合は急に左足を痛めたベイズラーを狙い、アスカがシャイニング・ウィザードを成功させて3カウントを奪った。試合後、アスカがフレアーのビッグブーツを浴びるとブリスの不敵な笑いが響いた。バックステージで、アスカは王者リプリーと鉢合わせになると、何者かに助言されたWWEオフィシャルのソーニャ・デビルから両者のノンタイトル戦が提案され、アスカが「すでに1試合してるけどやってやる。ワシはリアに勝つ準備ができている」と豪語。2連戦を受け入れるとリプリーも「いいわよ。レッスルマニアのように倒してあげる」と受諾し、急きょ、両者による前哨戦が決定していた。