プロレスリング・ノアの桜庭和志(51)が31日、シングルの初ベルトをかけ、GHCナショナル王者、杉浦貴(51)に挑戦する。4月29日、藤田に勝利し、2度目王者となった杉浦に挑戦表明。「ベルトが欲しいわけではなく、杉浦さんとシングルで戦いたいと思った」。見事じゃんけんで勝利し、挑戦権を獲得。「完全に全部スカします」と意気込みを語った。

19年からノアに参戦。現在は自ら立ち上げた「QUINTET」とともに、プロレスと格闘技のリングに上がる。プロレスでは格闘技で培った経験を生かし、「自分の好きなものを追求する」スタイルを貫く。新技の研究も続けており、動画などを見て、取り入れられそうなものがあれば、すぐに試し、身に付ける。家で晩酌をするのが楽しみだが「体重は83~85をキープしている」と体調管理はバッチリだ。

実力者杉浦との一戦。力勝負では勝ち目が少ないことも理解している。「パワーもあるし、藤田とあれだけやり合ってすごいなと。体重的には自分が3カウント取るのは難しいと思う。やってみたいですけど」。

15日の前哨戦ではアキレス腱(けん)をキメてギブアップを奪い、手応えを感じたが、本番では一筋縄ではいかない。「格闘技ではロープに追い詰めて行くのがセオリーだが、プロレスはエスケープがあるので、ロープのないところに持って行くのが難しい」。最初から「勝ちたい」と意気込まず、リング上で冷静に勝利へのイメージを作り上げる。「やってみないと分からない。カーンと(ゴングが)鳴ってから、どう崩していこうかなという感じ」。桜庭の格闘技が、杉浦のプロレスをどう攻略するのか。注目が集まる。【松熊洋介】