日本ミニマム級王者谷口将隆(27=ワタナベ)が初防衛に成功した。同級1位仲島辰郎(26=平仲BS)の挑戦を受け、5回1分35秒、TKO勝ちを収めた。現在、WBO世界同級1位にランクされており、今後は王者ウィルフレッド・メンデス(24=プエルトリコ)への指名挑戦の可能性もある。

19年2月以来の世界再挑戦の期待もかかる谷口は「チャンスがあれば全然(やりたい)。このご時世なのでやるとしたら向こう(プエルトリコ)だろうけれど、次に与えてもらったチャンスは逃ささないようにしたい」と決意を新たにした。渡辺均会長は「(WBOの)指名試合なら海外になるだろう。指名期間をチェックして考えたい。できれば日本でやりたい」と後押しを口にした。

世界再挑戦をアピールできる内容の初防衛戦だった。2回に鋭い左で仲島を右目尻カットに追い込み、その後も左ストレートと連打で圧倒し、試合続行不可能のレフェリーストップまで追い込んだ。谷口は「もう(世界挑戦が)時期尚早と言われないですよね」とちゃめっ気たっぷり。今年3月、同門のWBA世界ライトフライ級スーパー王者京口紘人の初めての米国進出となる3度目防衛戦にサポートとして帯同し「京口君がすごい勝ち方をして刺激をもらった」と気合を入れ直していた。