WBAスーパー、IBF世界バンタム級王者井上尚弥(28=大橋)が防衛(WBA5度目、IBF3度目)に成功した。 IBF同級1位マイケル・ダスマリナス(28=フィリピン)を3回TKOで倒し、日本人初となる2戦連続の「聖地」防衛に成功した。
★井上尚弥の世界戦記録アラカルト★
◆連勝 16連勝中で日本歴代1位。2位は具志堅用高の14連勝、3位は山中慎介の13連勝と続く。
◆KO数 14KO(16試合)で日本歴代1位。2位は10KOで内山高志(14試合)、井岡一翔(19試合)。3位は9KOで具志堅用高(15試合)、山中慎介(15試合)と続く。
◆海外防衛 4度成功は日本歴代1位。2位は2度の西岡利晃、亀田和毅
◆勝利数 16勝は歴代2位。1位は井岡一翔の持つ17勝。
◆最短KO 18年10月のパヤノ戦でマークした70秒(1分10秒)は日本歴代1位。2位は平仲明信が92年4月にマークした92秒(1分32秒)。
★井上尚弥の全階級通じての強さは…★
◆パウンド・フォー・パウンド(PFP) 全階級を通じた最強王者を示す称号。ボクシングは17階級(WBCのみ18階級)あり、世界主要の認定王座も4団体に分かれる。団体によって1階級にフランチャイズ、スーパー、暫定など王座そのものも増加しているため、最強ボクサーを示す意味で用いられ、米老舗誌ザ・リングのPFPが有名。世界ミドル級、世界ウエルター級両王座を獲得したシュガー・レイ・ロビンソンが最初にPFPと呼ばれたとされる。過去にはマイク・タイソン、ロイ・ジョーンズもPFPと呼ばれ、マニー・パッキャオ、フロイド・メイウェザー、ワシル・ロマチェンコ、現在はサウル・アルバレスがPFPとの評価を受ける。またキックボクシングや総合格闘技でも、同じく最強王者の称号として使われる。
▽「ザ・リング」誌のPFP10傑
順 選手名 (国 名) 階級
<1>アルバレス (メキシコ) ミドル
<2>井上 尚弥 (日 本) バンタム
<3>クロフォード(米 国) ウエルター
<4>ウシク (ウクライナ)ヘビー
<5>テイラー (英 国) Sライト
<6>スペンスJr (米 国) ウエルター
<7>ロペス (米 国) ライト
<8>エストラーダ(メキシコ) Sフライ
<9>ロマチェンコ(ウクライナ)ライト
<10>井岡 一翔 (日 本) Sフライ