ボクシング2階級制覇のWBC世界スーパーフェザー級王者オスカル・バルデス(30=メキシコ)が、抜き打ちドーピング検査で禁止薬物のフェンテルミンが検出された。8月31日に海外メディアが報じ、WBCはこれを受けて調査委員会を設置し、事情聴取すると発表した。

10日に米アリゾナ州トゥーソンでの初防衛戦で、同級14位ロブソン・コンセイサン(32=ブラジル)の挑戦受ける。米トップランク社のプロモートによるダブルタイトルマッチで、セミファイナルではWBO世界フライ級王者中谷潤人(23=M.T)がV1戦で、同級1位アンヘル・アコスタ(30=プエルトリコ)の指名挑戦を受ける。

フェンテルミンは食欲を抑制する向精神薬として知られ、競馬の騎手が違反して停止処分を受けた例があるという。バルデスの関係者は検出された量は少量で「おそらく無害なハーブティーからでは」と、故意の接種ではないとしている。