芦野祥太郎(31)が、昨年4月の参戦後、全日本での初のタイトルを獲得した。世界タッグ選手権試合で諏訪魔と組み、5度目の防衛を狙った青柳、宮原組を破り、新王者に輝いた。
芦野は終盤、青柳の逆襲に遭い、フロントネックロックで落とされかけたが、何とか回避すると、ジャーマンスープレックスホールドからのTボーンスープレックスで青柳を投げ飛ばした。「人を投げるのが好き。投げてないとストレスがたまる」とたたみかけ、息の根を止めた。勝利後は両手を挙げ、力強くガッツポーズ。「正直な気持ち言っていいですか。めちゃくちゃうれしいです」と興奮気味に話した。
今年2月に羆嵐、土肥らに裏切られた際に仲間に引き入れてもらった。8月29日の全日本王道トーナメント決勝で諏訪魔に敗れた後「今度は俺らでベルトを取りに行こう」と誘われ、最強タッグを結成した。「諏訪魔さんが隣にいてくれたので、粉々になっていいと思って、思いっ切りできた」。2人連続でフロントスープレックスを決めるなど連携の良さも見せた。
テンションが上がった芦野は「まだ全日本でやってないことがたくさんある」と、21日に諏訪魔が挑戦する3冠ヘビー級ベルトに興味を示した。「諏訪魔さんが取ったら、その後俺が挑戦していいですか」と要求。もちろん、タッグのベルト防衛も忘れてはいない。「100発殴られるつもりでかかって来い」と誰の挑戦でも受けるつもりだ。
頂点に立ったが、名前はまだない。「タッグ名考えましょう。『暴走』って付けたいです」と諏訪魔に持ちかけた。「オレ、今最高潮で、全盛期なんです」。初のベルトを手にし、怖いもの知らずの芦野は、タッグでもシングルでも暴走を続ける。【松熊洋介】

