バンタム級トーナメント2回戦で朝倉海(27=トライフォース赤坂)がアラン"ヒロ"ヤマニハ(35=ボンサイ柔術)に3-0判定で勝利し、準決勝に進出した。圧勝とはならなかったが、終始攻め続け、打撃で上回った。
試合後、朝倉は首をひねり、ヤマニハは両手を挙げ、笑顔を見せた。KOできず納得のいかない戦いに朝倉は「判定でつまらない試合をして申し訳なかった」と語った。序盤から左右のパンチがボディや顔面にヒットするも、ひるむことなく前に出てくるヤマニハに苦戦した。
6月の大会で兄・未来がクレベルに一本負けするなど、ボンサイ柔術の強さが際立った。「狙ってくるところは分かっている。過去の映像も全部研究した」と十分な対策で臨んだ。コーナーに追い詰められ、絞め技に持ち込まれそうにもなったが、何とか回避し、判定での勝利をつかんだ。
5月に元K-1王者の魔裟斗と対談し、ランニングや階段ダッシュ、縄跳びなどを取り入れた。「(6月の)1回戦ではそんなに効果がなかったけど、どんどん成長している」と最高の体を作り上げた。管理栄養士が毎日作る食事で、体調にも不安がなかった。
試合の日にはRIZINがツイッターでトレンド入りすることも多いが「まだまだ盛り上げたい。他の選手ももっと盛り上げて欲しい」と話す。大会前にはユーチューブで自分が出場するトーナメントの勝敗を予想。「あくまで僕の予想なので」と言いつつも、4試合すべてを“解説”した。
大みそか大会は準決勝、決勝の2試合が一気に行われる。優勝後には昨年12月に敗れた現バンタム級王者の堀口恭司(30)との再戦や、世界挑戦が見えてくる。海外で調整を続ける堀口は今月、米ベラトール参戦を表明した。「自分もいずれは戦うこともあると思う。絶対にこのトーナメント優勝するので、もっと強くなって(大みそかに)戻ってくる」。海外挑戦を目標とする朝倉にとってはまだまだ通過点。今度は2試合圧勝で頂点に立ち、21年を締めくくる。【松熊洋介】

