53キロトーナメント決勝は、風音(22=TEAM TEPPEN)が志朗(28=BeWELLキックボクシングジム)を延長判定3-0で破って優勝した。

優勝候補の志朗に対し、1歩も引かなかった。延長に入っても前に出続け、パンチを浴びせた。「誰も優勝すると思っていなかったと思う。そんな中、応援してくれたジムの那須川会長やトレーナー、家族、彼女、みんなありがとう」と涙を見せた。

今トーナメント出場者の中で唯一タイトルのなかった男が、リング上でベルトを巻いた。「巻いている実感がなくて…。本当に苦しかった。寝る間も惜しんで指導してくれた会長の前でベルトを巻くことができたのはうれしい」と語った。

試合後は「どうしても言いたかった」と那須川への挑戦を表明。「いつもジムではボコボコにされているけど、僕は世界一になりたいんで」と対戦を要求した。