総合格闘技のRIZIN31大会(10月24日、横浜・ぴあアリーナMM)の緊急会見が4日に都内で行われ、フェザー級王者斎藤裕(33=パラエストラ小岩)のタイトルマッチの相手は、DEEPフェザー級王者牛久絢太郎(26=K-Clann)に決まった。メインイベントで初の防衛戦に挑む斎藤は「ぶっ倒しにいきますので楽しみにしておいてください」と闘志をあらわにした。

昨年11月に朝倉未来に勝利した初代王者は、9月30日のカード発表会見で、榊原信行CEOに「(10月24日を)タイトルマッチにしてほしい」と直訴。急きょタイトルマッチの開催が決定していた。

斎藤は、本来なら6月に朝倉未に勝利したクレベルとの対戦が見込まれていたが、クレベル側が受け入れず白紙となっていた。

榊原CEOは「いろいろあって二転三転した」と説明。それでも斎藤は「ベルトをかけて戦いますと宣言した以上は誰がきてもいい」とマイペースを強調。2日に萩原京平に勝利した朝倉未から「戦いたい」と熱烈なオファーを受けているが、「自分がメインというところが重要」と牛久戦に集中する。

牛久は12年にパンクラスでプロデビューし、20年9月に弥益ドミネーター聡志を破りDEEP王者に輝いた。今年7月には中村大介を退けて初防衛。30戦で22勝8敗(6KO)の実績を誇る。SNSなどで早くから熱意を見せていたことが伝わり、今回の対戦が実現した。「格闘家人生全てをかけてぶち壊しにいきます」と力を込めた。

榊原CEOも「自ら貪欲に挑んでいかないとベルトは手に入らない。満足することなくアクションを示してくれた牛久選手に敬意を示して早い段階で決めた」と期待を寄せる。

斎藤は、牛久の試合を「全部見ている」と研究に余念がない。RIZIN王者としての貫禄を見せつける構えだ。【勝部晃多】