雨がやんだ。ここまで無敗を誇っていたオカダ・カズチカ(33)が、2勝のタマ・トンガ(38)に敗れ、手痛い初黒星を喫した。

相手のオカダ対策に苦戦を強いられた。終盤は、レインメーカーを幾度となく狙うも、決め手を欠く展開。オカダも敵のガンスタンを何度も持ちこたえるなど、技の読み合いとなったが、最後はDSDを一身に受け、力尽きた。

試合後、トンガから「俺がニュージャパンの歴史を書き換えてやるよ!」と宣言されるなど、屈辱の敗戦。リングに倒れ込み、ぼうぜんと天を仰いだ。これで7勝1敗となり、全勝のジェフ・コブに首位の座を明け渡した。「負けるつもりで出ていない」と余裕を見せてきたレインメーカーだが、バックステージにさえ姿を現さなかった。

それでも、悔しがっている暇はない。20日のコブ戦がファイナリスト決定戦。勝ち点が同率の場合は、直接対決の勝者が優勝決定戦に進む。「G1取ってその先のベルトを取る」。そう、誓った男に二言はない。7年ぶり3度目のVへ、決戦の地・武道館で、必ずもう1度、金の雨を降らせてみせる。