WWEユニバーサル王者ローマン・レインズが、3年前の借りを「野獣」ブロック・レスナーに返した。18年4月のPPVグレーテスト・ロイヤルランブル大会(サウジアラビア)で、挑戦者として王者レスナーとのスチールケージ(金網)形式ユニバーサル王座戦に臨み、微妙な判定で敗れていた屈辱を同じ中東決戦で晴らした。

レスナーから2度目のF5を浴びた際、レフェリーと激突。レフェリー不在となって運良くレスナーによるフォールのカウントが入らずにピンチを脱すると、味方のウーソズ(ジェイ、ジミーのウーソ兄弟)のダブルスーパーキック、自らのスポークスマン、ポール・ヘイマンから凶器として投げ込まれた王座ベルト殴打でレスナーを追い込み、代理レフェリーのカウントでフォール勝ちした。

3年前、挑戦者だったレインズが同王者レスナーにスチールケージ(金網)形式王座戦に挑むと、スピアーで金網ごとレスナーを突き破った。しかし王者の背中が先にリング外についたとし王座防衛が成立。後日、レインズの足が先についたとレフェリーが誤審を謝罪するという微妙な判定で王座奪取を逃した。「あの夜、俺は勝利を奪われたような気分だった」と怒りを抑えたレインズは「数年前のレスナーは俺に対してうまく対応していたが、最近は俺の方が多くの点で優勢だ」とリベンジ魂を燃やしながら防衛戦のリングに向かっていた。