ボクシングWBA世界ミドル級スーパー王者村田諒太(35=帝拳)が海外からの練習パートナー来日間近の朗報に期待感をみせた。年末に予定される元3団体統一同級王者で現IBF世界同級王者のゲンナジー・ゴロフキン(39=カザフスタン)との王座統一戦を控え、11月に入ってから実戦トレーニングを開始している。10日には所属ジムの公式サイトを通じ、村田は「スパーリングパートナーの招聘(しょうへい)が良い方向に向かっていると聞きました。良かったです」と報告した。

国内ではミドル級の練習パートナー確保が非常に難しく、プロ入り後は海外からスパーリング相手を呼び、実戦練習を積んできた。昨年からのコロナ禍で海外からの来日制限があり、海外パートナーの確保が難しかったが、緊急事態宣言も解除された現在、練習パートナーの来日にめどが立ったようだ。11月に入って実戦練習を積んでいる村田は「今もこうして後輩たちが来てくれていますが、やはりアマチュア選手は速いし、なかなか捕まえにくいです。あれだけのスピードを持っているプロ選手はそういないと思っているし、その動きに慣れることも次の試合には大事になると思います」と収穫を口にした。

さらに「パートナーが来日してくれるめどがついたことはうれしいですが、今の実戦練習でも貴重なことができていると感じています」と意識を高めていた。