ボクシングWBA世界ミドル級スーパー王者村田諒太(35=帝拳)が12月29日にさいたまスーパーアリーナで、元3団体統一同級王者で現IBF世界同級王者のゲンナジー・ゴロフキン(39=カザフスタン)との王座統一戦に臨むことが12日、正式発表された。

同日、都内で村田が記者会見に臨み、米国でトレーニング中のゴロフキンもリモートで「同席」した。村田は「彼を倒して僕が最強であることを証明したいです」と宣言。ゴロフキンは「2人の王者が統一王座をかける素晴らしい試合になる。誰もが注目する1日になると思います」と意気込んだ。

村田とゴロフキンは14年に一緒にトレーニングした間柄でもあり、村田は「一番尊敬するゴロフキン選手と一緒に練習して紳士的な対応をしていました。彼の実績はすごいものがあります。本当に最強の選手、ミドル級史上でも。戦績は(4階級制覇王者サウル・アルバレス戦の)1敗1分けがありますが、僕の中では勝っていた試合。事実上全勝の負けたことのない選手。その選手に勝って僕が最強を証明したいです」と口にした。

13年にプロ転向し、8年が経過した村田は「プロに来て8年間、追い求めてきた舞台を用意してもらいうれしく思います。繰り返しになりますが、ベストを尽くします。世界タイトルを初めて取った時にここから先にいるのは上にいるのはゴロフキン選手しかいないと思って見てきた。拳を交えるのが本当に楽しみです」と言葉に力を込めた。

日本ボクシング界史上最大のビッグマッチであることは間違いない。村田は「こんな大きい試合を決めてくださったことを感謝して戦います。これは歴史の一部、日本でミドル級の王座統一戦なんて手前みそですが、今後なかなか難しいと思います。これも歴史の一部だと思います。大成功させて、日本ボクシング、スポーツ界に寄与できれば戦う意味ができる」と気持ちを高めた上で「ようやくゴロフキンと対戦するにふさわしい実力になったと思います」と気合十分だった。