大のプロ野球広島ファンで知られる内藤哲也(39)は、ホームグラウンド広島で勝利の拳を掲げることはできなかった。
ワールドタッグリーグ(WTL)リーグ最終戦で、SANADA(33)とともに、7連勝中の高橋裕二郎、EVILのハウスオブトーチャー組と対戦。序盤から、相手のセコンド、ディック東郷の介入や、かみ付き攻撃など、度重なる反則攻撃に苦戦した。最後は17分46秒、SANADAが高橋裕の急所攻撃でもん絶しているところに、元パートナーのEVILにEVIL(変形大外刈り)を受け、敗戦。この瞬間、15日(東京・両国国技館)の優勝決定戦進出の夢は打ち砕かれた。
6年ぶりの広島グリーンアリーナで、無念を重ねた。9月のG1初戦、試合中に左膝内側側副靱帯(じんたい)と半月板を損傷し、2カ月間の欠場を余儀なくされた。それでも、復帰戦となった11月14日のWTL開幕戦で、難敵YOSHI-HASHI、後藤組を自らのデスティーノで撃破。「焦って復帰を決めていない。全勝優勝を目指す」と完全復活を強調すると、そこから開幕4連勝でスタートダッシュに成功。その後も、危なげない戦いぶりでリーグ戦をけん引したが、最後の最後に悪夢が待っていた。
それでも「(試合に介入する)ディック東郷の存在に文句を言うつもりはない」ときっぱり。「あれが今のEVILのプロレスであり、高橋裕二郎のプロレスでしょ? それなら自分の信じた道を突き進めばいい」と、元パートナーに苦言を呈することはなかった。
自身は、現在の相棒SANADAと信じた道を行く。「ともに結果を残したかった」と語った悔しさは、いつかホームグラウンド広島で雪ぐつもりだ。【勝部晃多】

