ボクシングWBAスーパー、IBF世界バンタム級王者井上尚弥(28=大橋)がWBC世界同級王者ノニト・ドネア(39=フィリピン)の快勝劇を刺激に2年1カ月ぶりの国内世界戦に臨む。

14日、東京・両国国技館で防衛戦(WBA6度目、IBF4度目=日刊スポーツ新聞社後援)を控え、挑戦者となるIBF世界同級5位アラン・ディパエン(30=タイ)ととも計量会場に姿をみせ、井上はリミット53・5キロでパス。一方のディパエンも53・3キロでパスした。計量後、15秒ほどのフェースオフ(にらみ合い)を終え、最後に握手を交わした。

井上にとって19年11月、ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ同級決勝となるドネア戦以来約2年1カ月ぶりとなる国内世界戦。「2年ぶりの日本は楽しみ。素晴らしい試合をお見せする予定です。計量の時に(ディパエンの)体を見ましたが、しっかりと仕上げてきたなと。力の差をみせ、来年春のビッグマッチに向かいたい。危なげなくしっかりと勝つだけです」と意気込んだ。

11日(日本時間12日)には対抗王者ドネアが暫定王者レイマート・ガバリョ(フィリピン)を4回KO撃破して快勝したことを受け、井上は「先日、ドネアも良い試合をみせてくれたので、自分も来年の春(に統一戦へ)という気持ちになります」と刺激を受けた様子。今年6月の米ラスベガスで臨んだマイケル・ダスマリナス(フィリピン)戦以来、約6カ月ぶりのリング。戦前からリードパンチで倒すとも宣言しており「それは(ディパエンとの)実力差を見せるという意気込み。リングに上がってからすべてを決めていきたいです」と自然体で2年1カ月ぶりの国内世界戦に臨む。

なお試合は14日午後4時からひかりTV、ABEMAでPPV生配信される。