GHCタッグ王者武藤敬司(59)が、同門タッグ対決を制し、初防衛に成功した。

プロレス界史上初の日本武道館元日興行となった大会で、同王者丸藤直道(42)との天才コンビが躍動した。M's allianceの同門、望月、田中の鉄人タッグを迎えての初防衛戦。望月に掟破りの逆シャイニングウィザードから、顔面への蹴りを浴びて万事休すかと思われたが、相棒のアシストで復活。望月にドラゴンスクリュー、シャイニングウィザードをお返しし、最後は流れるような足四の字固めを極めてタップアウトを奪った。

試合後は4人でお互いの健闘をたたえあい、ピーズを合わせてMの字を作る、M's allianceポーズを披露。拍手を浴びて退場した。バックステージに一番乗りで現れた武藤は、「いいお年玉になった」と破顔。「『1年の計は元旦にあり』というけどね、目が覚めるよ。勝ったことが本当に自信になった」と胸を張った。

昨年11月の横浜大会で、GHCタッグ王座を戴冠し、高山善広に続く史上2人目の主要3団体シングル・タッグ王座全制覇のグランドスラムを達成。12月には、21年度プロレス大賞の年間最高試合賞(ベストバウト)を受賞した。今年12月に60歳を迎えるプロレス界のレジェンドは、22年も年明けから元気ハツラツだった。